コラム
F1終わりました
F1は最後コンストラクターズランキングがもつれてハラハラしてましたが、最終的にはマクラーレンがコンストラクターズタイトルを獲得して終わりました。
最終戦の最終順位は1位ノリス(マクラーレン)、2位サインツ(フェラーリ)、3位ルクレール(フェラーリ)、、、10位ピアストリ(マクラーレン)でした。
この結果、マクラーレン666pts、フェラーリ652ptsと14pts差でマクラーレンがコンストラクターズタイトルを獲得したのでした。
最終的にはノリスが優勝したことであっさりとマクラーレンが優勝したように見えるのですが、2021年のことを思い出すとまたわくわくするような展開ではあったようです。
仮にノリスとサインツが入れ替わり、サインツが優勝したとするとノリス-7pts、サインツ+7ptsで両チームが659ptsで並んでしまいます。その場合優勝回数でチャンピオンが決まりますが、フェラーリ6勝、マクラーレン5勝となり、フェラーリがチャンピオンでした。
もし途中でセーフティカーが入ったりした場合は混とんとする展開になっていたようです。我々はその場合にどのような状況になるかを知っています。2021年はトップを走っていて圧倒的優位に立っていたハミルトンが少しギャップが足りなかったせいでバーチャルセーフティーカー(VSC)の間にピットインできず、それを見てピットインしたフェルスタッペンがレース再開後にハミルトンを抜き去りチャンピオンをものにしました。状況は当時と全く同じです。セーフティーカーが入っていたらほぼ間違いなくフェラーリがチャンピオンだったでしょう。
2021年最終戦は、本当に現代のF1を象徴するような混沌としたレースでした。最終的にフェルスタッペンが優勝したこのレースで最後の劇的な展開を生んだのは、間違いなくセルジオ・ペレスの鬼神のごとくハミルトンを抑え込んだチームプレイでした。
たった1周で8秒あったハミルトンとフェルスタッペンの差を1秒台まで縮めたのです。ペレスとハミルトンの後ろにフェルスタッペンの車が見えたあの瞬間は本当に奇跡が起きたと思いました。それでもその時点でのハミルトンとフェルスタッペンのラップタイムの差を考えると(1周0.5秒以上あったように思う)、まだまだ厳しい状況でハミルトンが逆転で優勝をするだろうなと思ってみていました。ところが、セーフティーカーが導入されタイヤを交換することができたフェルスタッペンがチャンピオンになったのでした。
1991年からF1を見始めた中でも、このペレスの走りはもう最高にエキサイティングでした。伝説のブロック走行と言っていいと思う。メルセデスファンからしたらたまったもんじゃなかったと思うけど。今思い出してもあの頃のレッドブルはフェルスタッペンとペレスのコンビで最強だったと思う。
正直今年のペレスは衰えを隠し切れない状況になっていると思うけど、そんな彼でもドライバーの間で悪い話が聞こえてこない(ように思える)のは、その実績と性格によるところもあるのでしょう。いろんなチームを渡り歩き、ある時は破産しかけたチームを救ってみたりもしたそんなナイスガイ、ペレス。最後(もしかしたらもう引退かもしれないけど)まで応援したいと思います
角田くんがレッドブルのレギュラードライバーに昇格するかも?という話がありますが、現時点でペレスの進路は不透明です。今年の前半はまだよかったけど、後半は角田くんの後塵を拝するなど、かなりレッドブルの車にてこずっている様子でした。
どんな結果になろうとも、ペレス選手の活躍がなければフェルスタッペンの1回目のドライバーズタイトルは取れてなかったという事実は変わりありません。あの素晴らしい走りは輝き続けるし、記憶に残り続ける素晴らしいドライバーであったことは間違いないです。もしこれで引退となるようであれば(そうでないならまだ頑張ってほしいけど)、お疲れさまでした。ありがとうございました。とお伝えしたいですね。