コラム

絵本を読みましょう

先日、長崎市の祈りの丘絵本美術館より冊子が届きました。

 

「絵本のある子育て」

 

思い返せば、うちの子たちもずっと絵本の読み聞かせを聞きながら育っていたのでした。

毎日、布団に入り眠りに落ちるまでの時間は、絵本の時間でした。同じ本を読んでとせがみ、最後にはすべての文字を覚えて一緒に音読していた子供たち(読んでいたのは妻です)。

時々、読んでもらった本の内容を嬉しそうに報告してもらったものです。

私のスマートフォンの中にも小さい頃の子供がソングブックを開いて一生懸命音読している姿が残っています。

 

絵本を読んであげることは子どもとの関係性をより密接にしてくれます。

時間に追われる子育ての中で、どのように子どもに接したらよいのかわからなくなることもあるかもしれません。

そんな時は絵本を読めばよいのです。絵本を読みながらただ一緒の時間を過ごすだけで親子の関係性はより緊密になるでしょう。

また、子どもの想像力も育てることにつながります。

絵本を読むことが習慣になった子どもたちはそのうち自ら本を選ぶようになります。ある程度は親の導きもありながらいい本と巡り会っていくことで、自分の周りにある様々な事象を疑似経験することができるようになります。実体験というのはある程度自分の周囲の環境に左右されるものですが、本による疑似体験は制限を受けません。

もしかしたら本が子どもたちの未来を切り開くことになるかもしれないのです。

 

上記冊子には絵本を読んだ親御さんからの感想が記載してあります。

「絵本を読んであげていると、子どもをいっそうかわいく思えます」

「親子で絵本を開いていると、ふしぎと穏やかな気持ちになります」

 

当院に受診されるお子さんも、待ち時間にずっと絵本を読んでもらっている子がいます。

病気できつかったり、熱でうなされたりしているときでも絵本を読んでもらうと穏やかな表情になっていくのを感じています。

そんな親子の光景を見させてもらうとこちらも気持ちが穏やかになります。

親子間での関係性の構築や穏やかさを生み出すだけでなく、周囲の人々の気持ちも和らげていくことができるのかもしれません。

 

絵本がもってる不思議なパワー、体験してみませんか?

当院の冊子コーナー(入って右側・新しいほうの待合室にあります)に絵本の案内冊子が置いてあります。興味がある方は一度探してみてください。

 

私も子どもたちに絵本を読んであげたことが何回かあります。

何回かしかありませんが、そのうちの1回を子どもたちは鮮明に覚えてくれています。

子どもたちが「これ読んで」と渡してくれた本。裏表紙が上になった状態で渡された私は反対から表紙に向けて読んでいくことにしました。その本の題名は、「たげにがぎょんき」。すべての文字を反対から読み切ったあと、寝る前の1冊だったのに子どもたちが大爆笑して大騒ぎしたことを昨日のように覚えています。

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