コラム

ホーナー解任に思う 角田君だけ訳もわからず遅いのか??
雨に翻弄されたイギリスGPを終えて衝撃的なニュースが飛び込んできました。
ホーナー解任。盛者必衰を感じる夏の空。
基本的にはフェルスタッペンとの絡みで解任されたのではないかと言われています。引き留めるためになのか、引き留められなかったからなのか。
どう考えてもフェルスタッペンとニューウェイのコンビは完ぺきだった。ホーナーやマルコさん、マテシッツさんはその二人を盛り上げるためのサブキャラだなとずっと思っていたところでした。
ホーナーさんの後任は、なんとレーシングブルズのメキエスさんがそのまま繰り上がり。すごい出世ですね。昨年VCARBにやってきたと思ったら、RBRへあっという間にトップまで上り詰めました。今のVCARBの勢いを見ればしょうがない人事かなと思いますが、果たしてこれでレッドブルが復活できるのか、角田君の走りっぷりをみていても難しいだろうなというのが正直なところですが、ちょっとだけ期待したいですね。
レッドブルは明らかに開発が行き詰ってる感はあって、どうしてもグリップ不足が解消しきれておらずアンダーステア(曲がらない)傾向が強いみたいですね。
もともとフェルスタッペンはオーバーステアの車が好みで、角田君もそういう車のほうが乗りこなすのが得意だという話を聞いています。
そのせいでなかなか二人とも乗りこなすのに苦労している状況があるのでしょう。ダウンフォースを増やすと乗りやすくなるけど遅い。ダウンフォースを減らすととても乗りづらい。マシンが機能する領域がいろいろな意味で狭いみたいですね。とある気温の時はいいけど、それよりも暑くなったり寒くなったりするととたんに機能しなくなる。雨が降ってもそう。
先日のイギリスGPの決勝は雨が降ってしまい極端にグリップが減ってしまった状況でした。そんな中で圧倒的にレッドブルのマシンは遅くて最終的に角田君は10秒ペナルティもあって最下位に沈んでしまいました。フェルスタッペンは何とか踏ん張ってピアストリに翻弄されスピンを喫しながらも5位でフィニッシュしました。
とあるニュースでは角田君がどこがどうしてなのかわからないが、自分だけが圧倒的に遅くて困惑したというようなことを言ってました。
そうでしょうか?
実はフェルスタッペンも圧倒的に遅かったように思いました。普段のフェルスタッペンであればマクラーレンの2台についていけるだけのペースがあったはずです。それが全く機能しておらず、ものすごく遅かった。実は角田君だけじゃなく、フェルスタッペンも遅かった、つまりレッドブルのマシンが機能するウィンドウに持っていくことができなかったということだと思うんです。
なかなか正直角田君は運がないなぁと思います。そもそもレッドブルのマシンはフェルスタッペン専用マシンで、フェルスタッペンの同僚になった選手はことごとく苦労しています。何とか乗りこなせていたのはペレスくらいでしたね。ガスリーもアルボンもローソンも全く歯が立たなかった。角田君はまだ通用するかもという淡い期待は完全に打ち砕かれました。
今後のアップデート次第でまだわかりませんが、せっかくのトップチームなので精いっぱい楽しんでもらって今後の人生の糧にするしかないなと思ってしまいます。
フェルスタッペンのポールラップと角田君のラップを見ているとどうしても角田君の走行ラインはまだまだ甘いなと感じるところが多かったです。マシンの動きが繊細過ぎて攻めきれないのだと思いますが、もっと勇気をもって攻め込んでほしいなと思います。走行ラインがマシン2台分くらいちがうようなところもあるのでそれが最終的に1周当たり0.5秒の差につながっているのではないかと思います。
次戦から新しいフロアに替わるらしいので、そこで角田君の走りがどれだけ改善するのか、少しだけ期待しながら応援していきたいと思います。
いつ何時でもファンとしてみたいのは角田君の笑顔です。彼の笑顔は皆を幸せにするパワーがある。だからこそほかのドライバーからも好かれているのだと思います。
笑顔を忘れずに頑張ってほしい、角田君がんばれ。メキエスさんもがんばれ、レッドブルがんばれ!