コラム
コラム開始します
こんにちは。わたなべ小児科医院の院長です。
新しいホームページの立ち上げに伴って、ブログをコラムに変更して開始します。
大したことは扱いませんが、医学的に気になった事柄や、私の身の回りに起きた出来事などから着想を得てお話を展開できればと思っています。
私は、クラシック音楽愛好家です。幼少期よりバイオリンとピアノを習っていました。最近は、所属する楽団の人数の偏りもあり、ビオラを演奏することもあります。
ビオラってご存じですか?
簡単に言うと、バイオリンよりちょっと大きくて低い音が出る楽器です。似たような楽器だけど音の高さが違うという観点で言うと、サックスなんかで考えるとわかりやすいかもしれません。
(The SAXOPHONE HPより拝借)
写真のように、左からソプラノ、アルト、テナー、バリトンとなってます。少しずつ低い音が出るようになっていくのですが、それだけでなく、大きくなると少し深みのある音がするようになります。
バイオリンとビオラを比較しても、ビオラはバイオリンよりも少し大きく、芳醇な音がします。ずっとビオラを弾いているときに、ふとバイオリンを弾いたりすると、「しょぼいな」と感じたりすることがあります(すぐ慣れますけど)。ビオラの方がバイオリンよりも体力が必要とされるような気がします。楽器が大きいので演奏するときに少し余分に力を使っている感じです。力の入れ方をダイナミックに変化させることで、バイオリンよりも豊かな表現が可能になっているように感じています。
しかし、アマチュアのビオラ奏者の方は、どうしても練習不足などもあり、なかなか満足いく演奏ができることは少ないように思います。私も下手の横好きですが、現在少しある時間を使ってずっと練習を行い、それなりに気持ち良い音が出ているのではないかと思います。
先日、私が所属している楽団である長崎交響楽団の第98回定期演奏会がありました。曲目は1曲目がヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」、2曲目がドヴォルジャーク「チェコ組曲」そして休憩をはさんで3曲目がベートーヴェン「交響曲第5番『運命』」でした。どの曲も非常に美しく、特に「チェコ組曲」と「運命」はビオラの活躍する場面も多く、非常に楽しく演奏することができました。
アマチュアオーケストラは多くの楽団が、半年に1回もしくは1年に1回の定期演奏会を行い、それに向けて半年間みっちり練習するのが一般的です。プロのオーケストラでは演奏会の数日前から2~3日間かけて曲を仕上げて本番に臨むことが多いのですが、アマチュアオーケストラでは演奏する曲目に半年間向き合いますので、プロの演奏にはない(こともないけど)演目に対する深い理解に基づいたいい演奏をする楽団も稀にあります。
50-100人が一斉に集い、一つの音楽を作り上げる過程はなかなか辛くもありますが、自分の目標とする音が出たときの感動は言葉には表せないものがあります。聴いてれば一瞬で過ぎ去るようなちょっとした音に対するこだわりはなかなかお客さんに伝わるものではありませんが、演奏会後に「あそこのあの音、良かったね!」と言われると本当にうれしく感じることもあります。
そんなアマチュアオーケストラの演奏会、長崎ではなかなか開催される機会も少ないですが(オーケストラの数が少ないので)、調べてみれば時々諫早や佐世保でも演奏されていますので、皆さん、タイミングが合えばいかがでしょうか?プロの演奏会と比較すると、チケットも比較的安価です。団員とお知り合いであったりすれば安く手に入れることもできるかもしれません。
よろしくお願いします。
わたなべ小児科医院 院長